特大ブーメラン。

ずっとものを書きたい気持ちはあった。

書いて他人に見せたいという気持ちもあった。

メモには書き溜めた文章がたくさんある。

でもこれまで1回も他人に見せたことはなかった。

なぜか?

 

つまらない文章を書くやつを内心バカにしてたからだ。よくこんな薄寒い文章を堂々と書いて公開できるな。厚顔無恥もいいところだ。何が〇〇5選!だ馬鹿野郎と人の文章をジャッジしまくっていた時期があった。

その時に他人に向けて思いっきり投げたブーメランが大きく弧を描いて時空を超えて今、背中にぶっ刺さっている。その傷が確実に書く手を止めている。俺が書いた文章もそう思われてるかもしれないと思うと耐えられない。キツすぎる。

「特に物事を例えてる部分で個性を出そうとしてるところが鼻につきますな。」とか「浅考察、乙」とか批評されてたらどうしよう。

 

他人を見る目で自分を見ている。他人は鏡ってそういうことだったんだね。

 

だから今治療として文章を書いている。こうやって文章を書いていると今まで勇気を出して文章を公開してきた人に対してだんだん敬意を持てるようになる。他人に優しくなると自分にも優しくなれる。

駄文を公開してもいいんだという気持ちになる。

この良い循環を回していきたい。

 

とはいえここまで言葉を尽くして言い訳して書く理由を正当化しないとものが書けない。なんて情けないんだ。

我愛羅の絶対防御

NARUTO読んでないとピンと来ません。

すいません。

 

我愛羅の絶対防御は心を守るための自己正当化を表しているんだと思う。我愛羅は他人を愛すると傷つくから自分だけを愛するという意味で額に愛という文字を入れている。

たぶん我愛羅も本当は自分が正しくないと分かっている。でもそれを指摘されると心が傷つく。リーとガイ先生の絆を認めたら今までの自分が抱いてきた気持ちが間違っていたことが証明される。そういう時に絶対防御という自己正当化が思考する速度を追い越して心を守る。

思考するスピードよりも速いせいで自分の思考なのかはたまた、それとも心の自動装置が働いただけなのか皆目見当がつかない。心と思考って似て非なるものよね。

そうして長い年月を経た自己正当化は塵が積もってやがて思想となり個性となりその人と一体化する。何かの欠損を埋めるために何かが過剰になる。強く引いた弓が遠くまで飛んでいくように。


その偏りを人は個性と呼ぶ。

そう考えたら個性ってないに越したことはないな。

 

 

インドの良いところ。

 前回、悪口をたくさん書いたがもちろん嫌いなわけではなく、好きなところも同じくらいある。むしろ好きと嫌いを天秤にかけたらとちょっとだけ好きが勝つ。そのくらいが一番愛が深いような気もする。知らんけど。

 

・基本的にはほとんどが善い人

多くの日本人はデリーやアグラなど主な観光地しか行かないし、観光地で喋りかけてくる人は大抵、商売人なので観光地しか回らないと「インド人を1人残らず駆逐してやる!」と腹が立ってしょうがないが商売人の除けば良い人ばかり。「お客様は神様だから大切にもてなすんだ」と言って家に招待してご馳走してくれたり道を聞けば親切にみんな教えてくれる。何より子供はすれ違うたびに挨拶をしてくれて最高に可愛い。

 

・建築が凄い。

自分はコクリコ坂のカルチェラタンや九龍城などの違法建築っぽい感じや狭い路地裏などが好きなのでインドのごちゃごちゃした建物群は見てるだけで楽しかった。汚い家だなと思った次の瞬間には異常に精緻に彫られている建築があったりして統一感が全くないのが素晴らしくよい。特に好きだったのはニューデリー駅近くのバザールなどが並ぶ通りと、ジャイサルメールのフォート、バラナシのガンジス河沿い。特にジャイサルメールのフォートは今まで行った街の中でダントツに美しかったので機会があればぜひ行って見て欲しい。

あーでもガンジス河沿いのライトアップされた古城も良かった。甲乙つけがたい。

f:id:kobasyu5710:20230531232234j:image

 

世界の車窓からを体験できる

インドの寝台列車は下の席を確保できると窓から景色を眺めることができる。窓からインド各地の街や村、人々が働いている様子が垣間見えて現地の人の暮らしを見ることができて楽しい。羊飼いって本当にいるんだってなる。電車のドアなども閉まっていないのもなんだか通な旅をしてる感じがして良い。

車内の食事はターリーという2、3種類のカレーとチャパティがセットになったもの。美味しい。

旅行は移動が一番好き。窓際が確保できた時のみだけど。

 

f:id:kobasyu5710:20230531232126j:image

・カレーとビリヤニ

毎日3食カレーとビリヤニしか食べてない。

これらが好きな人には天国。自分は食の相性が良かったため2週間ずっと食べるのが楽しかった。

よくも悪くもメニューのレパートリーが少ないがお店によって全然味が違うので食べ比べしたりするのも楽しい。

しかし帰国後にお腹を壊したのでお腹が弱い人は無理しない方が良い。

f:id:kobasyu5710:20230531232307j:image

 

・人間関係がとても濃い。

すぐ親に電話したり、家に招待したり、友達を紹介したりする。日本ではだいぶ友達が少ない自分でもインドに行くとあっという間に知り合いや友達が沢山できた。たぶん20人くらいは連絡先を交換したと思う。こっちが喋らなくても勝手にあっちがずっと喋ってくれるのでテキトーに相槌打つだけで仲良くなれる。思うにインドは話を聞いてくれる人が圧倒的に不足しているんだと思う。

人見知りでもたくさん友達ができたので友達が欲しい人はぜひ。

 

 

・動物たくさん。

ゾウ、ウシ、リス、ウマ、ラクダ、サル、ヒツジ、イヌなど様々な動物が街の至る所にいる。牛のせいで渋滞なんてこともしょっちゅうある。当たり前に人間と動物が共存してて楽しい。東京みたいに全て人間のコントロール下に置かれている感がする場所より、人間以外の色々な変数があって何が起きるか分からない感じが面白い。

電車が遅延するよりも「牛が道塞いでてさぁ〜」

っていう方がなんだか許せる気がする。

インド人も「In India,Everything is possible」って言ってた。自覚はあるんだ。

f:id:kobasyu5710:20230531232452j:image

 

・皆たくましい。

インドに来てみて思ったのはみんな子供の頃から家の手伝いだったり実際に物を売ったりして働いている。先進国では子供は養うべき対象だけどインドでは働き手としてカウントされてる気がする。そのため年齢が低くてもみんなしっかりしてて逞しい。みんな堂々と喋るし、自分の考えをがハッキリしている。こんな逞しい人種に温室育ちのもやしっこが太刀打ちできるわけない。男はみな逞しさに憧れる生き物なのでインドに行くと一回は自分の逞しくなさに落ち込むと思う。

 

・神様たくさん。

信仰心というモノを持ったことがないので、何かを根拠なく信じられるのは羨ましい。インド人は神様大好きでいっつも神様の話をしている。誰々と誰々の息子が誰々でっていう話をまるで自分の家族かのようにしてる。自分もいっぺん宗教が当たり前にある国に転生して信仰心がどんなモノなのか体験してみたい。

 

・水でケツを拭く文化

慣れるとこっちの方が全然良いじゃんってなる。

自分は肛の門が弱いので紙で拭くとすぐ切れる。

水で洗うのは最初は抵抗感があったけどよく考えたらお風呂で洗う時と一緒だよなと思いなおしてからは断然こっち派になってしまった。

インドで完全に肛門が弱体化してしまったので帰国してからケツが切れまくっている。

 

・ゆるい

平日の朝からおじさんたちが公園に集まってキャッキャキャッキャと遊んだりしている。駅でも普通に敷物して寝ている。スマホもいじりながら接客している。日本だと「もう良い歳して」とか「みっともない」とか言われることを全部コンプリートしてて気持ちがいい。生きやすそう。

 

以上!インドの良いところでした。

 

やっぱり悪口の方が筆がすすむね😩

 

 

 

 

インド旅tips

せっかくインドに行ったのでインドで役に立ちそうなtipsをまとめておく。

・VISA・マスターを必ず取得しておく。それ以外のクレジットカードだと現地でキャッシングできない可能性が高い。VISA・マスターはどこの国でも大体使えるし、海外傷害保険も付帯してるのでマスト。JCBはクソ。

 

・保険は必ず入るべき。自分のカードが海外傷害保険に入ってるか早めに確認する。出発日直前でも保険には入れるが割高。

 

・ビザはオンアライバルビザという現地で取得できるビザがあるので事前に用意しなくても大丈夫。2200円くらいかかる。


SIMカードは怖いなら日本で買う。今はeSIMカードというオンラインで完結するSIMカードもある。Amazonで頼むと配送にそこそこ時間がかかるので出発2日前にsimカードの存在を思い出すような人にはeSimカードというオンラインのsum カードがおすすめ。自分は30日間で5GBのプランを購入したが1週間くらいしか持たなかった。2週間いくなら10GBは欲しい。現地で買うのは時間がかかるらしいのでおすすめしない。安いらしいけど。


・現地の薬は現地で買う。日本の薬は日本でしか効かない。インドでかかりうる病気や症状をあらかじめ調べておいて必要な薬をメモしておく。

大体の人はお腹を壊すと思うので薬局で「ダイアリーア」などと言えば必要な薬を出してくれる。


・デリーやアグラ、バラナシなど主要な観光地では基本的に人を信用しては行けない。


・同じく「ガーバメントが経営してるから安心だ」とかいう人にもついて行っては行けない。普通にそんなわけ無い。


・旅行代理店には行ってはダメ。絶対。


・最初から10ルピーで乗せてあげるというリキシャは必ず自分の息がかかったお土産屋やレストランなどに連れて行こうとするので乗ってはダメ。


uberで移動するのが一番良い。事前に払うべき金額が分かるのが最高。だいたいの相場感も分かるのでリキシャなどを使う場合も「Uberならこのくらいの値段で行ってくれるだけど?」みたいな感じで交渉すると値下げに応じてくれることが多い。


・「ここは閉鎖されている。」「あそこは危険地帯だ」はオートリキシャの常套手段。信じては行けない。


・インドには交通ルールがない。あるかもしれないけど誰も守ってない。運転は全てアドリブ。急に曲がるし急に止まる。インド人はぶつからなければ何をしても良いと思っている。日本人の危機回避能力じゃ命がいくつあっても足りないので道路を横断するときは1人で渡らずに同じく渡ろうとしてるインド人についていく。


・あらかじめ行きたいとこはGoogle Mapなどでピン留めしておく。おそらくリキシャやUberなどを利用することが多いので効率的に自分が回りたいところを回るためにもあらかじめピン留めしておくのがおすすめ。


・5月が一番暑い。45℃とかいく。このあたりの時期は避けた方が良い。ホテルから出たくなくなりせっかくのインドを満喫できなくなる。


・信用できるアドバイザーをなるべく早く見つける。思ってる5倍は騙されるのでインドの相場やトラブルに詳しい人を見つけておく。

一番のおすすめは現地の大学生。現地の大学などに行くと大学生が興味を持って話しかけてくれるのでそこで仲良くなって連絡先を交換しておく。相場などをひたすら教えてくれるのでとても有り難い。大学生は大体、何の利害関係も持ってないので友達になりやすい。


・相場を教えてもらってからは「I’ve been to India many times, so I know real price」と言っておけば素直に値下げしてくれる。


・インド人はLINEではなくてWhatsAppをやってる人がほとんどなので事前にインストールしておいて使い方にもなれておくと良い。


・破れていたり、余りにも汚れている紙幣は使えない。稀にお釣りで破れてる紙幣などを渡してくる奴がいるのでその時は交換してもらうように頼む。


・お釣りを持っていないとかほざいて高額紙幣奪おうとする輩がいるので常に細かくお金は崩しておくこと。


・客引きがしつこくついてくる時があるが、

「I want to be alone」など意思を伝えれば引いてくれることが多い。断り方が下手だと永遠についてくる。最初の方、断るの下手すぎて常時3人くらいのインド人パーティーを引き連れてた。

 

・休み場所は金がないなら図書館がおすすめ。図書館というよりはほぼ自習室だがエアコンもついていて座る場所もあるのでとても快適。Wi-Fiもある。


・映画館も休み場所として最適。インドは映画大国なのでそこら中に映画館がある。しかもインド映画は長いので3時間くらいは空調の効いた部屋で時間を潰せる。料金は一番安い席で160円くらい。映画はヒンディー語なのでさっぱり分からない。

 

・お金を節約したいならベジメニュー一択。

インドは菜食主義者が多いがそれは思想的なものではなくてひたすらに野菜が安いから。

 

・夏に行く人は暑くても長袖長ズボンの方がいい。文字通り肌が“焼ける”ので。


・カシミヤはほぼ偽物。それっぽい生地ではあるので騙されやすい

 

・料理名はチャットGPTなどで調べる。

レストランのメニューはまず何が書いてあるか分からないし日本語で料理名を検索しても情報はほとんど出てこない。何が出てくるか分からないドキドキ感を味わいたい人以外はチャットGPTに「〇〇(料理名)ってなに?」と聞くとどんな料理か親切に教えてくれる。

 

・お年寄りがいるところで日本では牛を食べるとか容易に言わないこと。ブチギレてくることが稀にある。

 

・財布やパスポートは首からかけられる小さいポーチみたいなのに入れておくとスリなどにも遭いづらくなる。服の中に入れておけばなおさらグッド。

 

・バラナシのボートの相場は1時間150ルピー。


・連れて行かれるお土産屋に本物の商品は基本的にない。全て偽物。ハンドメイドも嘘。

商売人は基本的に全員嘘つき。

 

・にっちもさっちもいかなそうなトラブルに巻き込まれたら発狂してみる。今回はやらずに済んだけど何人かこれで切り抜けてる人は見た。

 

・下を見て歩く癖を付けておく。そこら中に多様な生き物の糞が落ちている。人間も動物のどさくさに紛れてその辺でしてる。

 

・大量の子供にたかられることがあるのでポッケに大量にチョコレートを忍ばせておくとみんなに配れてよい。インドの子供は通りすがるたびに挨拶してくれてとっても可愛い。


・反対にみんなに配れないならお菓子やお金はあげちゃダメ。子供同士で喧嘩になったりして見てて悲しい気持ちになる。

 

・話しかけられる人についていくより自分から話しかけた方が良い人に巡り会える率は高くなる。特にリキシャ。

 

・ポッケの多い服を持っていく。

たくさんお土産を買わされて帰りに重量オーバーで荷物を機内に持ち込めないことがある。

重量オーバーで追加料金は痛手だし何より荷物を待っている時間が一番嫌なのでポッケにありとあらゆる荷物を詰め込んでバッグを軽くする。とにかくチケットを受け取るときに荷物が積載量を超えていないことが大事なので一旦突破してしまえばまたバッグに荷物を入れておけば良い。友達がいる人は友達に預けても良い。

3キロも重量オーバーしたけど気合いで全部ポッケに詰めた。

 

以上がインド旅行のtipsになります。

インドに初めて行った人が踏みそうな地雷は全て踏んであらかた爆発させておいたので皆さんは安心して旅行してください。インドなんて行かないに越したことはないけれど。