組織

久しぶりに社会に復帰した出戻り社会人なので組織について書く。。

 

良い会社とは誰が入ってもある程度のパフォーマンスが維持される組織のことを指すらしい。

ある程度組織が整備されていて1人1人のやることがだいたい定まっていれば誰が抜けても誰が入ってきてもある程度、組織はワークする。

これが組織としてはいい形らしい。

大きい会社はその大きさゆえにある程度組織として成熟する。分業ができるからである。その代わり属人性は失われる。その人じゃないと出来ないみたいな仕事がなくなる。属人性=やりがいなので安定した大企業に入れば入るほど「あれ?俺じゃなくてもいいのでは?」となるらしい。

 

そもそも人が辞めるように設計されているブラック企業もたくさんある。人がたくさん辞めるようなブラック企業は求人条件が魅力的なことが多い。

最大年収1000万円も夢じゃない!みたいな広告見たことあるでしょ?あれだあれ。

ブラック企業は人が無限に辞めるのでああいう人の集め方をせざるを得ない。「物理的に言ったら不可能ではないかもしれない、その代わり24時間戦えますか?」みたいな給料の条件を普通に載せたりする。

だからブラック企業は永遠に人が入れ替わっている。入りたい人も多いし、出たい人も多い。そもそも会社も「人って消耗品だよね?」みたいな気持ちで人を雇っている気がする。想像だけど。そうすると消耗に耐えうる、心と身体が鋼でできている戦士しか残らなくなる。精鋭中の精鋭、ブラックな思想を内面化した、会社のために死ねるものたちによって会社はさらに真っ黒になっていく。

 

翻って家族はどうか。

良い家族とは会社とは反対で「代替性のなさ」が条件である。それはそうだ。「明日からお父さん別の人のお父さんに転職するから引き継ぎよろしくね。」とか言われても困る。「向こうの家族、条件良いんだよな〜。奥さん綺麗で料理上手だし子供もお前みたいに手がかからないし。ああ〜このブラック家族辞めて〜」とか言われたら最悪である。

だから家族と仕事どっちが大事?って聞かれたら絶対に家族と答えなければならない。会社にあなたの代わりはいるけど家族にとってあなたの代わりはいない。もっといいお父さんに引き継ぐから明日からよろしくは家族には通用しない。たぶん。通用する気もしてきた。

 

だから人は家族と代替性の無さと会社という代替性の間でバランスを取っているんだと思いました。